* 人体の不思議展 *
以前から気になっていた『人体の不思議展』へ行って来ました。
東京フォーラムで開催されていたときには行き損なってしまい、関西のほうで見に行かれた方からも話を聞いていたので興味津々で再び巡回してくるのを待っていました。
今回の開催地は神奈川県川崎市。
商業施設(デパート?)の一部を使っての展示で、正直なところ規模自体は小さいのですが、そのぶん内容が濃厚です。
会場に入るとすぐに手足の標本があり(もちろん本物)、ついつい自分の手と見比べてしまいます。
そして、ふと振り向くと、そこは多数の様々な姿に加工された人体標本。
まるで羽ばたく蝶のように、全身の筋肉を拡げられていたり、縦横に輪切りにされていたり、前進の毛細血管のみを取り出してあったりと、まぁ凄いものばかり目に飛び込んできて、その迫力に押されっぱなしでした。

胎児の標本もありました。
こちらは解剖などはされておらず、3ヶ月から10ヶ月までの成長過程を表しているものでしたが、痛ましく感じるとともに、天使が眠っているような美しい印象も受けました。

すべての展示を見終えると、触れても良い標本がおいてあります。
縦に真っ二つにされているので内臓も触れます。
生前、休むことなく動いていたであろう心臓に触れてきました。ちょっと軟らかかった・・・。

こういう機会は、なかなか得られないものですし、標本になった方もそれを望んでいたのでしょうけれども、人の死によって形作られた人体標本の心臓に触れて、素直に感動してよいものなのか迷いがあります。

脳の重さを実感できるコーナーもあり、脳の形をしたものを持ち上げて重さを実感できます。
その脳の形をしたものは人の手に触れすぎて表面はツルツルなので作り物だろうと思ったのですが、裏を返してみたら、どうもリアルすぎる・・・どうやら本物らしい。
ズッシリくる重さでした。


好きな方には堪らないと思います。
川崎での展示は来月1日まで。その後は沖縄へ巡回するそうです。

関連リンク
人体の不思議展

2009-02-16 Mon 18:01


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