一言雑感


「アールブリュット/交差する魂」

松下電工 汐留ミュージアムで開催されています「アールブリュット/交差する魂」展。

アウトサイダーアートとも言われるもので、専門教育を受けず、そして人目に触れさせるためでもなく、ただ純粋に創られた作品たち。
生きるために世間に媚びるわけでもなく、そして、ただ自己の深淵へ埋没し続けるわけでもなく、純粋に追い求められた土俗的であり衝撃的な生の根源たる泥臭いイマジネーションと、作者個々の客観性に基づいて創り上げられた世界を感じられる展覧会でした。


2008年7月20日(日)まで開催されています。
もう一度じっくり見に行ければと思います。

詳細は下記にて、ご確認ください。
http://www.mew.co.jp/corp/museum/exhibition/08/080524/index.html

2008/july/06

12日の土曜日。
目白庭園内の赤鳥庵という茶室へ、Ort-d.dという劇団の「しんしゃく源氏物語」を観に行った。
幽閉されてしまった源氏を待ち焦がれる末摘花というお姫様と、その女房(女中?)たちの、現実的な私利私欲と純粋な希望が入り混じったお話です。

広い茶室で、日の暮れゆく日本庭園を背景に美しく彩られ、普通の舞台とは一味違った体験ができた公演でした。

いま、手元にある日記帳には、いろいろと感想を書いてありますが、
ネタバレは頂けないので、この辺にとどめておきます。

これから舞台をギャラリーやカフェへと移行されるそうなので、また違った印象の公演を楽しめるかもしれません。

Oort-d.d
http://www16.plala.or.jp/ort/


2008/Apl/14


梅まつり

湯島天神で開催されている『梅まつり』を観て来ました。
時期から考えて満開かと思っていましたが、今年は気候変動などのお陰で梅の開花も遅く、
もう1週間ほど遅らせていったほうが良かったようです。
しかし、咲く前のツボミを多く付けた枝も可愛らしいものです。
ここの梅はとても古く、幹が崩れて穴が開いたりしているものもあり、痛々しくもありますが
それでも、毎年花を咲かせて楽しませてくれる。
彼らは、ただ生を全うし。それが人の目を、嗅覚を楽しませてくれる。
自然物と人間の、心地よい因縁を感じさせます。

2008/Mar/5


Other painting II (pepper's galleryの様子)

展示の詳細はこちらです。

12日をもって無事に展示が終わりました。
私の作品に興味を持ってくださった方も居られたし、画廊に展示したことで、自分の作風を改めて見直すきっかけともなり、有意義な展示であったと考えています。
忙しいなか来場してくださった方々、展示させて下さった画廊の皆様に感謝します。

画廊の方ともお話していて感じたことなのですが、私の作風が段々と日本的な要素を強くもってしまって、それまでの力加減に制約を課している傾向があることが分かってきました。
数年前に海外へ滞在していたときに、日本人の血が騒ぎ始めたと言うか、自身の生まれた場所・民族について強く意識するようになりましたが、最初のうちは作風も、それなりに納得行くものであったけれども、徐々に意識が強くなり始めると、それまでキャンバス上にぶちまけていた本能的なものが薄れていってしまいました。
故に、少々方向を修正して、日本人としてではなく、人として、魂として本能の溢れ出すがままに描くように精進しようと考えております。

また、今現在「神村太厳」という小難しい禅僧のお爺さんのような画号を名乗っていますが、初心への転換のために改めようかとも考えております。


2008/Jan/15

2007年の記録
2005-2006年の記録



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